『チンドン般若心経』
今回の公演の隠れテーマでもありました、シークレット演目。
チンドン菊乃家・嶋崎靖、登場!
自分にとっての般若心経をいかに叩くのか?
自分にとっての大太鼓をいかにたたくのか?
この二つのことをずっと考えていた時、或る日、僕の頭の中にフイに舞い降りてきたのが此れ。
二つが合体して形となった。
般若心経を叩く時、これまでのものはどうしてもテンポにとらわれてしまう。
通常はそうだ。
そして厳かである。
しかし、そうではない別の側面も表現してみたかったのだ。
これまでのお経の概念ではない、
もっと本来はこんな力を持っていたのではないかと思う、
念仏踊りのような、
禅問答のような、
唄う大道飴売りのような、
そういうものを演ってみたかった。
日本の多くの祭りに大きな影響を与えたとされる祇園祭も、始まりはお経を唱えて踊る念仏踊りなのだ。
だから大げさに言えば、これが日本の祭の原点。。。
そこで、42年来の今村学校の同級生・嶋崎靖の顔が浮かんだ。
チンドンこそが、般若心経ではないのかと。
決して私はふざけて話しているのではない、
真剣にこのチンドン般若心経が、一つの核心ではないかと思っている。
数回の打ち合わせだけで挑んだ本番、さすが嶋崎は役者だった。
口跡が鮮やかで、
彼が客席から登場して、舞台に上がってきたその横顔を見ると、
デカイ、
なにしろ、顔がデカイ!
そして輝いていた。。。ありがとう、嶋崎。
2017年10月15日、東京亀戸文化センター/カメリアホールにて
撮影/青柳 健二
次の土日は、大太鼓合宿
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10月28-29日(土・日)富田和明的大太鼓合宿
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