藤本容子さんが吉利さんの生まれ故郷・京都和知で畑仕事をしていた時に、
自然にこの歌が産まれたという、
それが容子さん作詞作曲・ヤサエー節だ。
ヤサ おひさまポカポカ 陽をくれる
ヤサ 土はムクムク 目をさます
ヤサ オイラはクワ入れ 息を入れ
ヤサ 種まき水まき コヤシまく
この歌声にのせて、大太鼓を台の上にあげる。
その為にここだけ僕の歌詞を入れた。
ヤサ 今夜もこれから お客様
ヤサ チーカラ合わせて 声合わせ
ヤサ みごとに太鼓を 上げたなら
ヤサ 叩き上げましょう この太鼓
ヤサ チーカラ合わせて 声合わせ
ヤサ みごとに太鼓を 上げたなら
ヤサ 叩き上げましょう この太鼓
お客様の力を借りて舞台の上で太鼓をあげ、
そして容子さん、吉利さん、お二人に迎え入れられるという
この至福の時、
容子さんが、この日の為に作ってくれた歌詞がこれ、
この40周年記念公演を象徴する言葉になった。
ヤサ 浜から島へと 歩き打ち
ヤサ 熱い心で 人つなぎ
ヤサ 愛と笑いの 太鼓みち
ヤサ 富田和明 ここにあり
容子さん、吉利さん、ありがとうございました。
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2017年10月15日、富田和明太鼓芸能生活40周年記念公演『太鼓打ち誕生』
東京亀戸文化センター・カメリアホールにて
撮影/青柳 健二