サラリーマン屋台囃子〜どんどこ座
どんどこ座は、1989年早稲田大学交響楽団(ワセオケ)ワールドツアーで石井眞木さんのモノプリズムを演奏したメンバーが卒業後、1991年に結成した。
僕が中国留学から帰国したのが1992年10月。
平沼仁一に誘われて、彼らの稽古場になっていた精工舎の錦糸町工場のある一室に初めて足を運んだは、1993年6月。
それから時々、確か95年頃まで、彼らの稽古場で一緒に太鼓を叩かせてもらった。
ちょうどその頃、鼓童の研修所6期生でもあった渡辺英実さんもどんどこ座に入っていたと思う。
それから年月が過ぎ、昨年英実さんが亡くなった通夜に出席した僕は久しぶりにどんどこ座のメンバーと再会する。
「そうか、僕の太鼓打ち誕生公演には、このどんどこ座メンバーにも参加して貰わなくては」
と直感的に感じ、その場で出演をお願いした。
正に英実さんのお陰である。英実さんありがとう。
どんどこ座は全員がバリバリのサラリーマンだ。
今メンバーは全国に散らばり海外転勤だったりで、関東にいる三人が月に何度か集まって稽古を続けている。
記念公演当日、舞台で叩かれた屋台囃子では、英実さんの遺したバチが使われた。
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2017年10月15日、富田和明太鼓芸能生活40周年記念公演『太鼓打ち誕生』
東京亀戸文化センター・カメリアホールにて
撮影/青柳 健二