恒例の深川参り。
思い返してみれば2003年10月、第一回のトーク齊富公演がご縁の始まりでした。
鼓童の機関誌でこの公演のことを知った深川不動尊の皆さんが、こんな近くでやっているのかと訪ねてくれました。
当時は門前仲町の門仲天井ホールが、僕の常小屋でした。
僕は1997年から毎年ここで公演を打っていたので、
その時すでに僕の門仲通いは七年になっていましたが、不動尊の皆様には知られていなかったのです。
しかしトーク齊富公演がきかっけで終わった後も、ずっと僕の公演に来て下さるようになり、
門仲天井ホールからティアラこうとう小ホールに舞台が移ってからも、場所が遠くなったにもかかわらずお越し頂く方の人数は増え、
ここで大太鼓を叩くようになってからは、搬入のお手伝いまで頂くようになり、現在に至っている。
ティアラこうとう小ホールには、トラックが付けられるホール搬入口がありません。
なのでお客さまの入場口と同じ場所にトラックを付け、
そこからすべての太鼓道具を地下のホールまで運ぶのです。
大太鼓が入るエレベーターもありません。
普通は、ここで大太鼓は使えないと諦めるはずです。
僕も初めはそう考えていましたが、2013年夏、やっぱり大太鼓を叩きたいと、なんとかできないかと考えると‥‥‥
そうか、階段を下ろせばいい。
しかしこの時、平日の朝にボランティアの男手が集められず‥‥‥、救いの手を差し伸べて下さったのが不動尊の皆様でした!
あれから四年、毎年一度か二度もお手伝いを頂くようになり、
そんなことを繰り返しているうちに関係が深くなって、僕の深川参りも続くようになったのです。
有難いご縁に感謝致しております。
朝八時、快晴の空の下、横浜の自宅を出発。
多摩川を渡って、
渋谷駅周辺はいつも工事が続いている。
国会議事堂前周辺、いまは閑散としているが、これから夏に向けて燃えるに違いない。
僕もまた必ずここに来る。
桜田門から宮城に入る。
ここに来ると、お空がとんでもなく広い。
バスガイドさんたちの新人研修か?
その他には、とにかくいつも中国人ツアーの人、人、人。
話を聞いていると(嫌でも耳に入って来るので)、
単純に喜んでいるか、誰かの悪口を言いながら怒っているか。
初夏の輝きさえある隅田川、永代橋を渡って、
門前仲町に到着。
「人情深川 ご利益通り」
成田山 深川不動堂 仲見世通り。
午後二時、深川不動尊に到着。
午後三時からの御護摩を観て、家路に就いた。
他にもたくさんのご縁が結ばれて、和太鼓トーク齊富2016公演が6月に開かれます!
合掌。