2016年6月30日木曜日

富田和明&太鼓アイランド NEWS 2016年7月号






皆さま、こんにちは!



明日から7月、もう夏の香りがしますね。

僕は夏がそろそろやってくるという、この季節が大好きです。
梅雨が明ければ、一気に暑さに包まれることでしょう。



6月5日に右手首を徳島眉山で骨折し、その後に行われた
『和太鼓トーク齊富2016』は、富田和明太鼓芸能生活39周年記念
というよりも右手首骨折記念とも言える公演になりました。


こんな状態でも公演が成立したのは、一重に齊藤栄一氏のお陰です。
他の方では無理であったと推測します。
ということは、それだけ氏の魅力を引き出せたということでもありまして、
その点においては、不肖富田、満足しております。


最後のトーク齊富として臨んだ公演です。
終わってからも深く印象が私の体に刻まれていまして、いつまでも
「終演に寄せて」という文章をブログに書き続けています。
http://uchigumi.blogspot.jp/search/label/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E9%BD%8A%E5%AF%8C%20News

今は、その奈々、まで書きました。



手首の方は、そろそろ全治一ヶ月と言われた期日が近づいていますが、残念ながら全治とはまだなりません。
快方に向かってはいます。
今の感じでは、少なくとももう一ヶ月はかかると思います。
太鼓を打つ衝撃とは、とてつもなく強く大きいものであるとも再認識しました。
でも徐々に快復を感じて、日々を数えております。お箸も右手で持てるようになりました。




7月最初は、八丈太鼓講座『横濱 浜八丈』
7月2日(土)に横浜市都筑区で開催。
1)、12:30-14:30 参加費/3,500円
2)、15:00-17:00 参加費/3,500円
1)+2)、参加費/5,000円
基本中心、初めての人もどうぞお越し下さい。
http://www.tomida-net.com/hachizyo.html



7月5日(火)上目黒住区センター。
太鼓アイランド目黒『屋台囃子』
http://www.tomida-net.com/taikoa11.html
肉体が歓びの声を上げます!



太鼓アイランド江東『弾!打から団』
7月6日+27日(水)
ティアラこうとう地下2階/リハーサル室にて稽古中
http://www.tomida-net.com/taikoa10.html



7月9日(土)9:30-12:00 上目黒住区センター
太鼓アイランド目黒『桶秋刀魚』
http://www.tomida-net.com/taikoa131.html
今月は土曜日朝!




そして7月10日~25日は、冬のオーストラリアツアーへ。
ゴールドコーストとメルボルンの太鼓チームの皆さんが中心となって呼んで下さいました。

特に目玉は、7月16日(土)に開かれる『第5回全豪和太鼓Festival in Gold Coast』。
参加チーム15、140名を超す参加者、コンサートの最後は100名以上が参加して『MASARU』を叩く予定!
いよいよMASARUが海を越えて披露されます。
http://goldcoasttickets.com.au/event/all-australian-taiko-festival-2655


太鼓チームの皆さんが一生懸命ワークショップを開催してくれまして、
私ほぼ毎日休みなく、太鼓三昧です。
まだ右手は万全ではありませんが、いま自分にできること、生きていることを表現したいと思います。




富田和明的個人稽古『鼓人塾』は、
富田稽古を一緒に行う『富田レッスン』と
参加者の希望稽古を行う『個人レッスン』とに分かれます。
個人レッスンは、富田が出来るジャンルすべてに対応いたします。
いつでもお申し込み可、随時開催、随時受付中。
http://www.tomida-net.com/tomidakozin00.html



七年間を綴る、富田和明的日々是無打噺『2020年日記』
毎日配信中!本日で第1026号! 開始から一千日を越えました!
興味のある方は、ご覧下さい。人生なにもなくてもドラマです。
http://www.tomida-net.com/tmm2020.html



本日も、最後までお読み下さり、ありがとうございました。

7月も、お元気でお過ごし下さい。



夏が始まる!
















2016年6月28日火曜日

『和太鼓トーク齊富2016』終演に寄せて、その奈々 





和明じいさん、昇天七日後



「やっ 和明(と右手を差し出す)‥‥待ってたよ

「やめて下さいよ 待ってたなんて」

「いや〜 もうさすがの和明もそろそろじゃないかと思ってたんだよ

「まあ いずれ来なくちゃいけないとは思ってましたけど 待ってたって言われるとね〜
  あれっ? ずいぶんとお元気そうですね

「うん なんかね こっちに来て若返った気がするよ

「そりゃ良かったですね

「けっこうこっちでも忙しくてね

「そうですか 何やってるんですか?

「写真のアルバムがあったろう

「えぇ えぇ えぇ 部屋の片面の壁全面アルバムの棚でしたもんね~

「前は時間が足りなくてなかなか整理できなかったんだけどね 今やっとゆっくりやってるんだよ

「ま そりゃ良かったですよね

「お前の写真も一杯あるよ
 
「そうでしょうね ………(と思い出したように)あ~ 生前は色々とお世話になりまして、ありがとうございます
  コンサートの度に写真をたくさんお借りして ほんとに助かりました

「まそんなお礼なんていいよ お前 水臭いじゃないか
  それにしても和明の写真は いつも笑ってるよな‥‥

「そうでしたか?

「そうだよ 俺なんて こいつはいつも笑っててバカじゃねえかって思ってたくらいだよ
  そんな世の中 いつもへらへらと笑っていられるほど甘いもんじゃないからな‥‥

「すみません

「いや ほめてんだよ

「そうですか?………ありがとうございます

「ま 今日はゆっくりしていけよ

「いやいや すいません! 今日はそうもいかないんです
  他にもいろいろとあいさつに廻らないといけないところがありまして‥‥

「そうかい? ま しょうがないな
  また時間が空いたら遊びにくるんだぞ

「はい 来ます 来ます(と言って立ち去ろうとして)


「あ~ あ~(と引き止めて)この前な とっておきのいい~写真を一枚みつけたんだよ
「へぇ~なんですかね そりゃまた


「…………この写真をみたらね こう気持ちがやわらぐって言うかな〜 フォットするんだよ

「はいっ? フォット? フォト……?
  どうも失礼いたしました




ドンドドストスト ドンドドストスト ドンドドストスト ドンドドン…………











camera/富田行音
















2016年6月27日月曜日

富田和明的大太鼓合宿『Oh!太鼓 Vol.68』が終了。

※初日



富田和明的大太鼓合宿『Oh!太鼓 Vol.68』
初夏の打ち込み+結願記念
昨日一昨日、終了しました。

 
私はほとんど叩けませんでしたが、皆さんには大いに叩いて頂きました!


一日目は基本打ち込みのみ。二日目は富田オリジナル曲『歩』と般若心経など。

深川不動尊のSさんが参加されていたので、般若心経を唱えて頂きました。
やはり私が唱えるよりも何百倍も有難い。

基本打ち込みはいくら叩いても飽くことはありませんし、他にも毎回、色々な楽しみがあります。



次回、大太鼓合宿は、10月か11月になります。

参加の皆様、お疲れさまでした。

そして、ありがとうございました。



皆さんが叩いている姿を見ていて、本当に早く太鼓を叩けるようになりたいと思いました。
羨ましかった、叩けることが。。。


今回の僕は、ご馳走を目の前にして食べられない感じでした。


皆さんは、本当に美味しそうに叩いていました!




※二日目




















今でも般若心経の響きが聞こえてきそうです。










『和太鼓トーク齊富2016』終演に寄せて、その六





『和太鼓トーク齊富2016』終演に寄せて、その六

ご来場頂きました皆様に、感謝を込めて


和音(かずお)と栄太(えいた)
学校で笛(リコーダー)のテストがあった日の帰り道

※公演をご覧になっていない皆様は、スルーして下さい。
---------------------------------------


栄太(E)/和くん


和音(K)/………


E/和くんが、どうしてあんなに笛の練習をしていたのかが、やっとわかった

K/………栄ちゃん、もうその話はいいよ

E/でもあんなフウにいきなり言われたら

K/栄ちゃん止めて

E/誰だってね

K/だからもうお願いだから

E/だけどね

K/もう

(見つめ合う二人)

E/………そうか




K/好きだったんだ

E/………

K/僕だって、僕だってね

E/分かったよ和くん、もう何も言わなくていいから

K/いけなかったと思うよ

E/わかってたの?



K/うんん、わかんなかった

   /でも

E/でも?


K/伝えたかったんだよ



E/あの歌はいい歌だよね

K/うん

E/先生も教科書にのっていないあの歌を、どうして笛のテストになんか出したんだろうね





二人の姿をあかね雲がやさしく見守っていました

つづく


---------------------------------------
写真/青柳健二

























2016年6月25日土曜日

『和太鼓トーク齊富2016』終演に寄せて、その伍




『和太鼓トーク齊富2016』終演に寄せて、その伍


ご来場頂きました皆様に、感謝を込めて

長いです、21分強! お時間あります時にゆっくりご覧下さい。

トーク齊富2016 開演前 0619前座/太々喜亭玉祭 バナナおぢさん







2016年6月24日金曜日

『和太鼓トーク齊富2016』終演に寄せて、その四



写真左から、富田、平沼、齊藤
----------------------------------------------------------------

拝啓、平沼仁一 様
 

あなたのお陰で幕が開き、幕が下りた。
 
三人揃うと、ほんと変な舞台が産まれるよ。
有難い。。。
骨は折れたけれど、最高に楽しかった。
次回がもしあったとすれば、その時もよろしくお願いいたします。

「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」松尾芭蕉

写真家の青柳健二さんが、ご自分のブログでトーク齊富を紹介して下さいました。

----------------------------
「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」松尾芭蕉


『和太鼓トーク齊富2016』終演に寄せて、その参



拝啓、齊藤栄一 様




新緑が燃えるあの日、車は下の駐車場に停め、少し小高い丘まで歩くことにしました。

太陽がとても眩しくて陽射しも強く、木蔭が深く揺れていましたね。

その小径を歩いていた時、海が突然広がりました。


歩みを止めた二人。



夏が近いことを知らせるように輝く海の煌めき、

その存在をそっと伝えたかったのか、ゆるやかに髪を撫でた風、

あなたの声が聞こえて、振り向けば、



まだ蝉も鳴いていなかったはずなのに一瞬、大きく蝉時雨が聞こえたかと思うと、時間が止まっていた。

潮の匂いと、あなたの匂い。



あなたの胸の鼓動が私の胸を鳴らした時、

私は生きているんだ、と強く実感した。




 ………私たちが初めて会った日のことは、こんな風に何度でもいつでも思い出すことができる。






あれからずいぶんと年月が過ぎて、

あなたの誕生日をお祝いしていたあの夜、あんなことが起こるなんて………



一番驚いたのは私です。

そして一番大変だったのも私です。

そして不謹慎に思われるかもしれませんが、一番嬉しかったのも私です。



快楽と苦難は、時に同居し交差します。



あなたは、輝いていました。


何者にも犯されることのない輝きに満ちて、この今に打ち込んでいました。

私も同じです。

それ以上、何を望むことがあったでしょうか?





ほんとうに、ありがとうございました。


そして、お疲れさまでした。

できることなら、ゆっくりとお休み下さい。





また、もし出逢える日が再び訪れたのなら、その時はその声をそっと聞かせて下さい。


ドンドドストスト ドンドドストスト ドンドドストスト ドンドドン…………






--------------------------
※公演をご覧になった方にはお判りだと思いますが、あの人がどうしても一言(一言ではないですが)齊藤さんにお礼を伝えたいというので、こちらに手紙を掲載させて頂きました。



写真/青柳健二