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2018年6月27日水曜日

映画『焼肉ドラゴン』は、見る人の心に飛び込む

映画『焼肉ドラゴン』




舞台が良かったけれど、映画も良かった。
期待を裏切らない。
 

僕が観たTOHOシネマズ上野では公開二日目、けっこうな入だった。
訳あり風(そう見えただけかもしれないが)熟年カップルが多く、また人生色々くぐり抜けて来た方が多かったのか、反応がとても良い。
 
この映画は人生の経験値が高ければ高い人ほど好きになると思う。
今の若い人たちに見てほしいけれど、判ってもらえるかなと。

とても辛い話だが、そこには明るさがある。
映画エンドロールが終わって、一人のオバさんが拍手をした。
驚いた。

昔、今村学校では当たり前だったけれど、現代において試写会でもなく、普段のシネコン映画館で見終わった後に拍手する人がいるとは‥‥‥‥‥‥
その人の心に相当突き刺さったに違いない。
 


僕の心にもまだ突き刺さったままだ。














2016年5月30日月曜日

映画『殿、利息でござる!』は心に響く!

映画『殿、利息でござる!』を見た。

騙された、完全に騙されていた、このタイトルに。



パッと見て、タイトルを読み、この映画のチラシを見ると、これは軽妙な時代劇コメディかと誰もが思うに違いない。
ところがである。
これはまったくもって大真面目な、しかも大きなテーマを持った、しかも実話であって、
人と人とが繋いできた、心に迫る、世界に誇れる日本映画だった。


僕は昨日は映画を見ようと思い、この『殿、』にするか、是枝監督の『海よりも…』にするか少し迷った。
『殿、』は無名の監督さん作品だったが、原作者が磯田道史さんだったことが引っかかって、こちらにした。

磯田さんは、この映画について、こんなコメントを寄せている。


「この奇跡の感動物語を、後世に伝えなくては」と、ボクは思いました。人類史上、近代以降はお金が中心の世の中です。「利息」を生む資本を持つ人と持たない人の格差が生じる世の中です。ボクたちは、それと、どう付き合えばよいのでしょうか。ある日、ボクに不思議な手紙がきました。「映画『武士の家計簿』を観ました。私の故郷・吉岡宿にも、涙なくしては語れない立派な人たちがいました。書いてください」。ボクは東京大学の図書館に行き、彼らの記録「国恩記」を読んでみました。読むうち、涙がポロポロこぼれ、隣の東大生に怪訝な顔をされました。「この話は『庶民の忠臣蔵』だ。この国の庶民には、すごい人々がいたものだ。若い人に伝えなくては」。そして書き上げたのが「穀田屋十三郎」(『無私の日本人』所収/文春文庫)です。すると中村義洋という映画監督が会いにきたのです。監督はいいました。「先生と私は年も近い。二人の子どもの年も同じ。同世代の責任を共有しています」。多くの言葉は要りません。監督の心事はその顔つきでわかりました。ボクはいいました。「映画も文学も、芸術は人間の生き方に響くものであってほしい。みた人の価値観を変え、世の中を少しばかり良くしてみたい。そんなことを夢想する人に映像化してほしい。あなたに会えました」。監督が撮り上げた作品をみて、ボクは鳥肌が立ちました。すごい映画でした。女優さんだけでなく、広告代理店のおじさんまで試写室で泣いていました。ただの人情映画ではありません。資本・価値・貨幣・家族・共同体・権威・支配…いろんな問題を問うた大きな作品です。この映画を観てください。そして感じたことを人に語ってください。ぼんやりとした何かを変えるために。


映画を見終わった後、このコメントを読めば、その意味はもっと心に届くはずだ。

今日は、この原作本『無私の日本人』を買って来た。

2015年9月20日日曜日

映画『天空の蜂』を観ました。

脚本の楠野さんに五つ星!
 
このテーマを見て、映画は勿論見たいと思いましたが、
その前に、先に原作を読むことにしました。
 
そして読後、
う~ん、これはちょっと‥‥‥。
20年前にこの本が出版されたことが驚きで、東野圭吾さんには敬意しかありませんが、
今この本をこのまま読むと、内容が少々古く感じるのです。
当時の最先端最新技術が物語の核となっているのですが、20年以上前の最先端ですから。
原作を読んだ時には、
これがこのまま映画になるのには少々違和感を覚えました。
 
が、
心配して観に行った映画は、その不安を吹き飛ばしてくれるものでした。
原作にはない映画的に楽しませてくれるシーンが幾つもあって、
突っ込みどころも多いですが、それには腹が立ちませんでした。
 
原作者の東野さんが、試写会に三度も通い、見て感激したというのも頷けます。
原作が見事に脚色され、しかも原作の芯はしっかりと押さえられている。
 
これはぜひたくさんの方に見て欲しいと思います。
 
この映画は反原発映画ではありません。
今や50基以上の原発を抱える日本社会を描いています。
 
もちろんパーフェクトと言うわけではないでしょう。
今の福島については、ほとんど触れられていませんから‥‥‥。
 
このテーマで商業映画を作る事は、かなり厳しいと思います。
でもその状況の下で作られ発表されたことに意義があります。
こんな映画が、どんどん作られ発表できる日本映画界であってほしいと願います。






http://tenkunohachi.jp/






















2015年2月25日水曜日

この先にあるもの〜アメリカンスナイパー



久しぶりに映画館に行った。
クリントイーストウッド監督、驚異の84歳の作品だ。
 
上演中、ずっと思っていたこと。思わずにいられなかったこと。
 
どうしてこんな戦いを始めてしまったんだ?
どうしてこんな戦いをやり続けているんだ?
 
戦争の、悲しみと憎しみと虚しさと‥‥‥。
 
これは今起こっている、実話。
一人でも多くの日本人に、観て欲しい。


最後のエンディングロールが、無音でとてつもなく長い。

椅子に縛り付けられたように、僕は動けなかった。