2022年9月16日金曜日

深川不動堂 特別大護摩供2022

 僕が門前仲町に通い始めたのは、1997年12月のことだから、まもなく25年になる。

通い始めたキッカケは、そこに門仲天井ホールがあったから。
 
このホールが閉館になった10年前(2012年)までの15年間、毎年2、3回、多い時には4回、打組主催公演を行なっていた。
そこに足を運んで下さっていたのが深川不動堂のお坊さんでした。
 

僕が深川不動堂に通うようになったのは、2010年頃?かな‥‥‥
初めて自宅から不動堂まで歩いてお参りしたのは、2011年11月30日のこと。
当時は6時間で歩いていましたが、今は7時間かかります(約30km)。
 
新石川、鷺沼、馬絹、溝口、新二子橋、瀬田用賀、駒沢、上馬、三軒茶屋、池尻大橋、渋谷、
青山、六本木、赤坂、国会議事堂前、桜田門、皇居、大手門、丸の内、日本橋、永代橋、門前仲町、と
いつも同じ参道を歩いているのですが、長かったコロナ禍から立ち直ろうとしている活気を、
今日は路から感じることができました。
深川公園で少しお着替えをしてから(汗まみれになったTシャツを着替えるだけですが)、深川不動堂へ。
 

大本山成田山新勝寺から貫首(かんす)岸田照泰大僧正をお迎えしてのお練行列、
その名も『貫首巡錫(じゅんしゃく)』





貫首は、宗本山や諸大寺の最高の僧職。
巡錫は、僧が教化(きょうけ)などのため各地をめぐり歩くこと、らしい。
午後2時40分に貫首が到着され、45分に赤門からお練行列が出発。本堂前まで。
そこで皆で般若心経を唱えた後、本堂内へ
(これもコロナ禍で2年中止になっていたのが、今年ようやく再開されたと聞く)









 
そして本堂での特別大護摩供。
 
これは一年365日、毎日4回(5回)、深川不動堂で行われている護摩修行の決定版と呼んでいい、
一年に一回だけの特別バージョンだった。
何しろ金蘭豪華な衣を纏った僧侶の数が半端ない。本堂を埋め尽くすと言ってよいほど。
読経と太鼓も実に丁寧荘厳な印象だった。
でもあえて付け加えると、僕は普段の護摩修行も好きですよ。
年数の浅い深い坊様がいっしょになって、その回限りの護摩修行を行う、その魅力があります。
が、
何よりも特別大護摩は、その決定版でした。
これは年に一回しかありませんから、今後も9月15日は要チェックです。



 
そこでもう一つ、これも年に一回の『柴灯護摩(さいとう ごま)』。
柴灯護摩は、野外で行う護摩法要です。
それが10月8日(土)の予定ですが、天候により変更もありますので注意が必要。
僕はこれもまだ見ていないので、楽しみにしております。
 

いつまで歩いて参拝できるのか分かりませんが、今はまだ大丈夫みたいです。
これからも横浜〜川崎〜大江戸の街風を感じながら、深川不動堂の太鼓の音に酔い痴れていたいと思います。





深川不動堂
http://www.fukagawafudou.gr.jp






富田和明 太鼓チャンネル/TOMIDA TAIKO Channel https://www.youtube.com/user/uchigumitomida




2022年9月11日日曜日

原田マハにハマる富田

 今年の1月から突然、原田マハさんにハマり、時間があればマハ本を読み続けています。


『カフーを待ちわびて』『楽園のカンヴァス』『ジヴェルニーの食卓』『暗幕のゲルニカ』『異邦人(いりびと)』『翼をください』『風のマジム』『旅屋おかえり』 『生きるぼくら』『さいはての彼女』『#9』『美しき愚かものたちのタブロー』‥‥‥数え上げればキリがなく、一冊一冊、次々と新しい切り口を見せてくれ、どれもこれも面白い。

読み終わって、すぐにまた次の一冊に手を伸ばしてしまう。



その中でも後から読もうと避けていたのもあった。
それは映画化された『総理の夫』や『キネマの神様』だ。
これは先に映画を見ていた。
それでこの原作が原田マハさんだとは、あまり結びつかなかったからだ。
後に原作本を読んで分かったことが、
映画の内容と原作が全然違うのだ。
特にこの『キネマの神様』!






映画は松竹100周年記念作品ともなった山田洋次監督の志村けんさん幻の主演作品だ。
急遽代役をこなした沢田研二さんの好演もあり、これが志村けんさんであれば、どんなに良かったことだろうか!とはとても口に出せない、微妙な心持ちで映画館を後にすることになる作品。

この映画がマハさんの原作???
その違和感がありつつ、やっとこの本を手にすると、入り口は近かったが読み進めるとまるで違うことを知る。
良い意味で完全に裏切られた作品だった。
(後で知ったのだけれど、映画と原作の内容はまるで違うと色々なものに書かれてあった)



原田マハさんをまだご存知ない方が、もしいらっしゃったら、あなたは幸運です。
マハさんは小説だけでも70冊以上の著書があります。

眠れない夜に、少し早く起きてしまった朝に、心にぽっかり空いた隙間に、電車を待つ3分の一時にも、マハさんはあなたの心を満たし、夢見る世界へと誘ってくれることでしょう。


少なくとも私は「原田マハにハマる富田」です。



原田マハ公式hp/全作品の紹介













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